今回のスイス旅行は、これまで参加した海外旅行の中で、いちばん贅沢なツアーでした。
もともとは、もう少しリーズナブルなツアーを考えていたのですが、希望していたツアーが次々と催行中止になってしまいました。そんな中で見つけたのが今回のツアーです。
すでに催行が決まっていたこと、出発日が希望にぴったりだったこと、そして何より内容がとても魅力的だったことが決め手となり、思い切って申し込むことにしました。
特に「氷河特急エクセレンスクラスへの乗車」と「ゴルナーグラート・クルムに連泊」という内容は、このツアーならではの大きな魅力だったと思います。実際、このツアーは現在も9月までほぼ催行が決まっているそうで、その人気ぶりにも驚きました。
出発日が近づくにつれて、わたしには一つ気になっていることがありました。
「こんなプレミアムツアーには、どんな方が参加するのだろう?」
自分たちも申し込んでいるのに少しおかしいのですが、「きっと裕福な方ばかりなのでは」「服装はどんな感じなのだろう」と、少し緊張していたのです。
一昨年、別の旅行会社のプレミアムツアーに参加した友人に相談したところ、「みんな登山の服装だったよ」と写真を見せてくれました。それを見て、「そんな感じで大丈夫なんだ」と、少し安心したことを覚えています。
そして実際に参加してみると、わたしのイメージは良い意味で裏切られました。参加者は全部で12人。ご夫婦が5組と、ひとり参加の女性がおふたりでした。
おひとりは80代の女性。海外へ一人旅をされる行動力には本当に驚きました。もうおひとりは50代前半くらいの女性で、世界中を旅している旅行好きの方でしたが、とても気さくで親しみやすい方でした。
数日間一緒に過ごしているうちに、仕事の話になることもありました。サラリーマンのご夫婦が我が家も含めて3組、そのうち現役世代は1組。あとの2組はご商売をされている方でした。
スイスということもあって、登山が趣味のご夫婦もいらっしゃいました。奥様は「スイスに行くのが夢だった」とおっしゃっていましたし、若い頃に山登りを楽しんでいたというご主人もいらっしゃいました。
山の話になると、やはり自然と話が弾みます。わたしもつい夢中になってしまい、とても楽しい時間でした。
行く前のわたしは、勝手に「家庭画報を読んでいるような上品なマダムばかりだったらどうしよう」などと想像していました(笑)。でも実際は、皆さんとても自然体で、気さくで親しみやすい方ばかり。プレミアムツアーに参加する方へのイメージが、すっかり変わりました。
もしかしたら、よく宝塚ビギナーの方が「劇場にどんな服を着ていけばいいの?」と心配する感じだったのかもしれません(笑)。実は、宝塚ファンってディープな方ほど、ごく普通なんですよね。
今回のツアーも、家庭画報のような方はいらっしゃいませんでした(笑)。服装もごく普通。もちろん実際のところは分かりませんが、ツアーの中で引け目を感じてしまうようなことはありませんでした。そして何よりうれしかったのは、皆さんが本当に優しかったことです。
わたしが膝を痛めていることを気にかけて、「大丈夫ですか?」と何度も声をかけてくださったり、ロープウェーでは席を譲ってくださったり…。
その心遣いが、とてもありがたく、忘れられない思い出になりました。
もちろん、お天気にも恵まれ、旅の内容も期待以上でした。
高価なツアーだったから満足したというよりも、一緒に旅をした皆さんや添乗員さん、そして美しいスイスの景色、そのすべてのご縁が重なって、素晴らしい旅になったのだと思います。
もしまたスイスを訪れる機会があったとしても、「あの旅以上のものはなかなかないかもしれない」と思うほど、心に残る旅行になりました。
もちろん、こんな贅沢な旅は二度とないでしょう。それでも、一生に一度、このような旅を経験できたことを、幸せに思っています。

今回のスイスツアーの一番のプレミアムな体験・氷河特急のエクセレンスクラス。

ツェルマットからサンモリッツまでの全線を、コース料理をいただきながらゆったり旅しました。
よろしかったら、こちらもご参考に。素晴らしい体験でした。
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