昨日は一日、スイス旅行で撮った写真の整理をしていました。
夫婦で旅行をする一番の良さは、余計な気を遣わなくていいこと。そして、同じ景色や感動を一緒に思い出として残せることだと思います。
わたしたち夫婦は、長い間、海外旅行とは縁のない生活を送ってきました。 父の看病、ジミ夫の父の看病、義母の介護、そして実母の介護。50代から60代前半は、介護が生活の中心で、海外旅行を考える余裕はありませんでした。
子どもの手が離れる頃になると、周りでは海外旅行を楽しむ人が増え、「わたしも行けたらいいのにな」と思うこともありました。
でも、ジミ夫は「高齢の親がいるうちは、海外には行かない」と決めていました。その気持ちはよく分かっていたので、わたしも一緒に諦めることにしました。
たまたまかもしれませんが、当時のわたしの周りには親の介護をしている人がほとんどおらず、「どうしてわたしばかり…」と思ったこともありました。
転機が訪れたのは、義母が亡くなり、その後、実母が特養に入所したあとです。ようやく海外旅行を考えられるようになりました。
けれど、その時にはジミ夫は72歳、わたしは64歳。若い頃のような体力は、もうありませんでした。
それでも、イタリア、スペイン、そして今年は念願だったスイスを訪れることができました。
ジミ夫は今年75歳になります。本人は「海外旅行は今年が最後かな。来年はもう自信がない」と話しています。
わたしもヨーロッパはやはり遠いと感じましたが、できることなら、あと一度か二度は訪れてみたいという気持ちはあります。
もしジミ夫が難しくなったら、福岡に住む10歳年下の末妹と行けたらいいな、とも思います。
ただ、妹はまだ現役で仕事をしています。退職する頃には、私は70歳を過ぎているでしょう。その時に一緒に旅ができるかどうかは、誰にも分かりません。
だからこそ、今年スイスへ行くことができたことを、とても幸せに思っています。
実は今回の旅行も、最初から決まっていたわけではありません。 最初に申し込んだスイス・ツアーは催行されず、次に申し込んだツアーも成立しませんでした。
そして出会えたのが今回のツアーです。 当初考えていた予算よりかなり高く、申し込むまで少し悩みました。
でも、催行が決まっていたことと、わたしたちが希望していた6月出発だったことが決め手になりました。
今振り返ると、思い切って申し込んで本当によかったと思います。
もし、この先もう海外へ行く機会がなかったとしても、不思議なくらい後悔はありません。 スイスで過ごした10日間は、それほどまでに満ち足りた時間でした。
帰国してからも、夫婦で毎日のようにスイスの思い出を話しています。同じ景色を見て、同じ感動を味わい、同じ思い出を語り合えること。それも夫婦で旅をする幸せなのだと感じています。
この先も、きっと楽しいことばかりではないでしょう。 もっと年齢を重ねれば、病気や介護など、新たな試練が待っているかもしれません。
それでも今は、「我が人生に悔いなし」と、心から思えます。
青い空の下、美しい山々に囲まれて過ごした10日間。
お天気にも恵まれ、これまで頑張って生きてきたわたしたちへの、ご褒美を神様がくださったような旅でした。 本当に幸せな10日間でした。

↑グリンデルワルドのホテルの部屋から望むアイガー。早朝のモルゲンロートは息を呑むほど美しかったです。
こんな幸せな時間を持てたのも、留守を頼めた妹たち、元気でいてくれた母、特養の職員さんたちのおかげだと、ただただ感謝です。この気持ちを、いつまでも忘れずにいたいです。ありがとう!
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